花言葉は「希望」、「つつましい幸福」

ヲタク料理人の雑学

いらっしゃいませ!

ヲタ飯屋です!!

突然ですが世界中で食べられる野菜の中に「茄子(なす)」があります。

天ぷらをはじめ、薄切りにした茄子とトマトソース、モッツァレラチーズを何層も重ねてオーブンで焼き上げるグラタン、ポタージュ、麻婆茄子…

料理のバリエーションに関してはこれ程多い物も珍しい茄子。

茄子嫌いな方が口を揃えていう、

「栄養価めっちゃ低い!」

だから味で嫌っている訳では無い、食べる意味無くない?」

という何か論破した感じの言い分があります。

嫌いな人にその食べ物を強要させるのは個人的にあまり好きではありません。

茄子好きの為に解説、そしてその好き度をブーストさせるようなお得な知識を今回はお話させて頂きます!

 

「茄子」とは…美味しい野菜です!!

 

と言うのもその歴史はとても古く、有史以前のインドではすでに栽培されていたそうです。

日本に来たのは5世紀から7世紀の辺りだそう。

茄子のことわざで有名なものでは

・秋茄子は嫁に食わすな

・一富士二鷹三茄子

・親の意見と茄子の花は先に一つの無駄もない

等などがあります。

なかなかのインパクトのことわざ達ですが、それ程日本の食文化に根付いていて愛されてきた野菜である証拠でもあります。

秋茄子は嫁に食わすな…に関しては実はこの文章に隠された意味があり、嫁いびり系のパワーワードではありません。

茄子というのは夏野菜の一つです。

旬の野菜というのはその野菜が美味しい季節という意味の他に、種をしっかり蓄えた物…量産する為の苗の一面もあります。

秋にまだ残してある茄子はその分味わいが深まる反面、量産する物としては使えなくなる。

秋茄子を嫁に食わすな…というのは子宝、つまり子孫繁栄において縁起が悪いとされてその言葉が出来たそうです。

以外ですね。

女性のパワーバランスの縮図の様な言葉からイメージは変わりました。

もしあなたが姑から茄子を食べさせられなかったら、

「嫁いびりだ!」

と思わず、

「心配してくれてありがとうございます!」

と知識マウントという名のカウンターを食らわせてババァを黙らせてあげましょう!

 

 

嫌われて当たりが強くなっても知りませんが。

 

一富士二鷹三茄子という言葉…初夢で見れたら縁起がよく、良い年を迎えられるというマインドコントロール。

これは徳川家康さんが作った言葉なんです!

彼は駿河(するが)という静岡県の地域で幼少を過ごし、三河(愛知県の辺り)を治めた将軍です。

そんな彼が縁起が良いとして、その地域の「高い物」である、

・富士山…不死、無事、長生きの意味

・愛鷹山(あしたかやま)…鷹狩りを楽しんだ山

・茄子…成す、他の地域より早く出荷されるいわゆる初茄子が名産品(初物は高い…)、茄子が好き!

という意味だそうです。

この後に続く言葉もあるようですが、それは別に良いです。

偉そうに「続きがあるらしいよ!それは…」と知識マウントを取りそうな人には、

「うるせえ!!」

と一蹴してやりましょう。

知識マウントとる奴にロクな奴はいないのです!!

家康公の一世一代の三段オチの邪魔をするなんて無粋だ!!

「いや茄子なんかい!」

お爺さんが一生懸命考えたギャグに優しく突っ込むという介護の気持ちを持ちましょう!

 

親の意見と茄子の花は先に一つの無駄もないに関してはそのままですね!

茄子の花は上記にある次の収穫に備える為に無駄にしないようにしましょう!

ついでに親の意見もね!

…以上です。

 

言葉ではありませんが、

元祖食べ物で遊ぶでお馴染みの

茄子に割り箸を刺して作るアレ

精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれるアレはお盆の時期に旬の茄子や胡瓜きゅうりの収穫のご報告を兼ねて御先祖様の魂をお迎えする馬と牛を表現した物です。

馬は胡瓜は早く来て欲しい気持ちを込めて。

牛で形作る理由はお盆でゆっくり過ごしてもらった御先祖様を送る際に、ゆっくり帰って欲しいという名残惜しさとお供物を沢山持てる様にという気持ちを込めて。

そんな意味があります。

べつに食べ物で遊んでいる訳ではありません。

徳川家康の「高い」話ついでに、

元祖、意識高い系男子…二宮金次郎にのみやきんじろうについてのお話をさせて頂きます!

働きながら勉学に励む傍ら、家事や怪談話への出演まで、あらゆる方面で活躍するハイスペックボーイ。

そんな彼も茄子が大好きでした。

当時は冷蔵庫なんてない江戸時代。

保存方法が限られる世の中で、自然災害等で収穫が出来なかった年は飢饉(ききん)という食糧難に陥る事もありました。

数年前にその飢饉を生き残った金次郎はある夏、大好きな茄子を食べました。

「…秋茄子の味がする!」

そして急に考え出す金次郎。

「そんな馬鹿な、まだ夏に入ったばかりじゃないか。何を言ってるんだよ。」

という周囲に言われますが、

「この味は秋茄子だ!今年は冷夏になるぞ!また飢饉が起こるに違いない!アワやヒエ、大豆を急いで植えて食糧難に備えるべきだ!」

茄子の味で予測する程賢かった金次郎。

あまりの剣幕に周囲は従ったのですがこれが何と大正解!!

これは後に「天保の飢饉」という歴史的な大飢饉の年に起こった事でした。

およそ5年間続くこの大飢饉において死者は125万人以上。

日本中が飢えに苦しむこの時期において、

「村の死者0人」

という伝説を「茄子の味わい」で打ち立てた男、茄子ソムリエこと二宮金次郎。

彼の後世はその豊富な知識で周囲の地域を救っていく…という。

「味覚関連のスキルばっか上げてたら何故か村救った。」

というアニメになってもおかしくありません!!

学問で救える命がある…それを体現した彼は後に学校に銅像となって僕達を見守っているのです。

ちなみに「オタンコナス」という悪口をご存知でしょうか?

これは遊郭というお姉さんとお客がイチャイチャする施設から生まれました。

サービス業である遊郭にもマナー良いお客と悪いお客がいたそうで、その嫌われているお客の事を隠語で表す言葉です。

元々はオタンチン…お短(短い)、ちん(アイデンティティ)。

しかしアイデンティティを指すこの「ちん」は流石にストレート過ぎるという事で、「小茄子」という小粋な例えになり、オタンコナスと変化したそうです。

 

このように色々ストーリーがある茄子。

ここからは茄子の栄養価以外の多すぎるメリットについてお話させて頂きます!

・豊富なカリウムで塩分(ナトリウム)を排出、体温を下げる効果

・不溶性食物繊維により排便がスムーズに

・茄子の皮に含まれる「ナスニン」というアントシアニン系の天然色素(アントシアニンは視機能改善作用や、抗酸化作用がある)により発がん性物質の抑制、活性酸素を除去。

・葉酸が豊富(ビタミンB12は赤血球を作るのに役に立ち、それにより動脈硬化を防止、リスクを大幅に下げる効果)

 

色々書きましたが…ざっくり言うと、

血をサラサラにしてお通じが良くなりガン予防と共に体内の塩分の調整をる。

そんな現代人には必須の効果に加え、

ここで茄子嫌いな人の言い分。

栄養価が低い…つまりカロリーが低い!

およそ100グラムで22カロリー程!

確かに栄養価は低いかも知れませんが「食べる価値」は高いのです!! 

あんなに美味しいのに!!

皮にポリフェノール等の素晴らしい成分が多く含まれるので、是非皮ごと食べましょう!

            エッグプラント

という事で「茄子」についてでした!

世界には様々な茄子があります。

英語では「エッグプラント」と呼ばれます。

そのまま卵みたいな植物という意味です。

イタリア語で「メランザーネ」と呼ばれ、茄子を使った料理は「〜のメランザーネ」という料理名にそのままつけられます。

僕達人間はこの愛される野菜の前には

ナス術もない

と言うわけですね。

 

…そういう事なんですよ。

 

茄子を食べる事はその場の「美味しい」だけではなく、ご自身の未来の体作りの為でもあると覚えておいて下さいね!

そして将来、茄子が苦手な人にはこう伝えましょう!

「茄子食ってりゃ良かったのになぁ!!ざまぁみろ!オタンコナスが!!」

茄子知識マウントをとってやれ!!

聞くが良い…茄子嫌いをこっちに押し付けてくるクソッタレ共め!!

おれは茄子が大好きなんだ!!

栄養価が少ないだと!?

中途半端な知識でマウント取って来るな!

知識マウントを取るやつにロクな奴はいないな!!

 

茄子好きよ!紳士たれ!!

 

ヲタ飯あれ!!

いや、試さない方が良いので、くれぐれもマウント取り合ってケンカしないように!

 

こちらも合わせて読んでみて下さい!

料理人として伝えたい事

楽しいお食事を!!

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