調理場を勇者のパーティーで例えるなら

ヲタクが出会った変人

いらっしゃいませ!

ヲタ飯屋です!!

 

今回は僕が以前所属していた和食の調理場の話。

ドラゴンクエストの「職業システム」で例えるとわかりやすいので、当てはめていこうと思います。

まず、どういった持ち場があるかと言いますと、

『煮方(賢者)』・・・そのお店の味付けを担い、お料理を持って行ってくれる着物の仲居さんに料理の進行状況は早いか遅いか、お酒はどういったペースで飲んでいるか(それで味を微妙に変える為)を他の持ち場で共有させ、まるで指揮者の様に采配していく。

 

『揚げ場(魔法使い)』・・・素揚げ調理はもちろん、南蛮漬けなどの揚げ物以外にも油を使った料理を一手に請け負う。何と言っても和食の揚げ場の花形仕事といえば『天ぷら』です。衣の中で絶妙の火加減で昇華されていく食材達、サクサクした衣は油の中で着飾っていく芸術作品のようです。

『刺し場(戦士)』・・・文字通り刺身等の仕込み、繊細で見た目も美しい酢の物を作る華麗な包丁の使い手。

飾り包丁などの技術で驚きの盛り付けをする一方で、巨大な魚も手早く無駄無く捌いていく豪快な技術も…

 

『焼き場(僧侶)』・・・これまた文字通り焼き台で魚を焼くプロ。魚の切り身はご家庭で召し上がる場合、大抵網に置いて焼き上げる事が多いと思われます。

しかしそこは僧侶。どんな魚もまるで生き返った様に反り返り、塩等でドレスアップされた鯛をお食い初めやおめでたい席を迎えた方も少なくないと思います。

塩焼きだけではありません。タレをたっぷりつけて焼く照り焼き、朴葉味噌や木の芽味噌等の味噌焼き…上げればキリがありません。

 

『八寸場(スーパースター)』・・・お店の第一印象を一手に担う、雰囲気作りの要。

旬の食材を使った突き出し(お通し)や八寸という洋食等で言う所のオードブルでお席を盛り上げ……

 

 

と言うのは建前で(笑)

 

煮方さんはお店の2番手の厳しい方が受け持っていたので賢者と言うよりも魔王。

揚げ場さんは他の持ち場から材料を勝手に持っていくので盗賊

刺場さんは若い衆と呼ばれる下の人間に水洗い(下処理)をぶん投げ、着物の姐さん達を軽妙なトークで笑わせる遊び人

あ、焼き場も刺身から材料をパクっていくから盗賊……

 

 

 

ろくな職業ないなぁ…

 

こんなの書いてたらドラクエ5したくなってきたなぁ…

5は職業ないけど。

 

 

※これはあくまで僕が以前働かせてもらっていたお店での事です。

お店で仕事内容は異なりますし、普段からお世話になっているからこそ半笑いでこんな事書いている訳です。

 

あなたがご飯を食べに行かれた時、美味しい料理の背景には色々な人間がいる事を考えるとより一層楽しめると思います!

ヲタ飯あれ!

合わせてこちらも読んでみて下さい!

料理人として伝えたい事

楽しいお食事を!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました