黒このパスタ

ヲタクとイタリアン

いらっしゃいませ!

ヲタ飯屋です!!

 

「わぁ…雪だ!」

「綺麗…ロマンチック…」

「今年はホワイトクリスマスだね!」

「これからもずっと一緒にいようね。」

「…幸せ…もうこの雪が止まなければ良いのに…」

 

 

 

 

 

 

クソッタレが!!!!

 

うっせぇうっせぇうっせぇな!!

何がホワイトクリスマスだ!

「止まない雨は無い」とか良く言う癖に「雪」は良いのかよ!

大体「止まない雨は無い」って何だよ!雨を悪い風に捉えやがって!雨がなければ作物は育たないし自然も枯れるんだよ!川の水や水道水は雨が無ければ「水不足」で人々は苦しむんだよ!

あと絶対に雪国育ちじゃねぇだろクソカップルがよ!!雪かきの大変さと交通網の麻痺とか知らないんだろ!!

こんな時にばっかり「鶏」を食べたがりやがって!こっちは毎日何らかの形で食べたんだよ!

本当に「クリスマス」をするなら教会に言って祈りを捧げて記録をしたら家に帰って「ホワイトシチュー」でも腹に掻き込んで大人しく寝てろ!!

一週間後には手のひらを返したかのように和装で神社で「これからもずっと一緒にいようね」ってバカヤロー!

 

羨ましいんだよ!!

雪ですべって転べちくしょう!!

 

 

…おっと、日頃抑えていた「黒い感情」が3次元に顕現してしまったようです。

黒いついでに…

今回は「イカ墨パスタ」についてお話させて頂きます!!

イカだよイカ!!

深淵に佇む常闇の様なイカ墨のパスタを食え!!

幸せっぷりを俺に見せびらかすな!!

そんなカップルの周りを「黒子」の様に影を潜めながら働く師走の頃。

「ロミオとジュリエット」の舞台であるイタリアの「水の都ヴェネツィア」ではイカ墨のパスタを食べています。

何でイカ墨?

水の都というだけあってヴェネツィアは港町、海産物が有名な土地です。

イカやタラが多く取れ、タラは塩漬けや乾燥にして保存食にします。

イカは古代から食べられ、イカ墨ごとイカを煮込む事から黒い仕上がりには抵抗が無い…というより、イカのコクを高める効果があるので好んで食べられたそう。

イカの旨味を余す所なく煮出したソースはイカの香りと合わせた塩梅でお酒も進む一品になります。

リゾットやパスタでも何でもござれなイカ墨。

スペインでもパエリアは人気の商品で、友人が働く日本のスペイン料理のお店でも大人気です。

そんなイカ墨は日本でも食用として食べられます。

富山県名産の「黒作り(くろづくり)」は塩辛のイカ墨バージョンと思って下されば良いかと思います。

塩辛というのはイカや魚を塩漬けにしてその食材が持つ酵素の発酵を利用して作る保存食です。

イタリアの食材で「アンチョビ」「コラトゥーラ」という魚醤等も似たような保存食ですね!

イカのパスタ…というより、海鮮の料理にはアンチョビや魚醤を使います。

塩で味を調整するより凝縮された旨味と塩分を使った方が味わいが深まるのです。

黒作りも同じく、塩にイカ墨を加えたアンチョビのイカのイカ墨バージョンとお考え下さい。

      これはイカ墨を練り込んであるパスタです。

イカスミパスタとは少しずれるのですが、是非ご紹介したい簡単料理があるんです!

塩辛パスタです!!

 

パスタです!と力強く言わせて頂いたのですが、謎のこだわりでペペロンチーノを一生懸命作るより遥かに簡単。

オリーブオイルにニンニクと塩辛を入れて加熱してパスタと和える…以上!

それで完成のご飯にもおつまみにもなる料理です!

上記にもあるようにイカの旨味の凝縮された塩辛をパスタと合わせるとイカを炒めてアンチョビを足してコクと風味を…といった工程をすっ飛ばす味付けが出来ます。

もちろんイカが入った方が当然美味しいのですが、新鮮なイカが毎日冷蔵庫にある家庭は少ないと思います。

あなたが小腹が空いたけど凝ったのは面倒くさい…そう思った時に是非ヲタ飯あれ!!

ちなみにオリーブオイル、ニンニク、塩辛に生のトマト(プチトマトでも)を乱切りにして一緒に加熱すればパンに乗せても美味しいおつまみの具材にもなります!

バジル等のハーブを入れればクリスマスに鶏肉を意味も分からず貪る彼女持ちのボンクラよりも料理が出来るようになりますよ!!

すいません…クリスマスが近づくと嫉妬で「黒いゾーン」に入ってしまう…来年もこのままなのか?いや!

諦めなければ必ずできるとは言わねぇ

けど諦めたら何も残んねぇ

オレに勝てるのはオレだけだ!


黒作りはイカの塩辛にイカ墨が入っている物!上記の作り方でなんちゃってイカ墨パスタが本気で手軽に作れます!

そのまま食べても良し!チャーハンの具材にしても美味しい万能調味料としても活躍しますのでヲタ飯あれ!

日本でもイタリアでも共通して食べられるイカ墨。

イカ墨パスタが日本に来たのは近年、日本のイタリア料理の大御所達が現地より持ち帰ったパスタで、当時は真っ黒な食べ物は受け入れられずイロモノ的な見方をされたのですが、食べた人にしかわからないイカの旨味、トマトソース、墨のコクのチームプレーは人々を虜にしていき、ファミリーレストランでも食べる事が出来るようになるまでになりました。

 

そんなイカ墨パスタのソースの材料、作り方は…

「材料」

・イカ(冷凍でも大丈夫!) ・トマト(トマト缶でも)

・イカ墨 ・ニンニク ・オリーブオイル

・アンチョビ ・唐辛子 

・白ワイン少し(無ければお酒でも大丈夫!…ちなみに無くても大丈夫。)

「作り方」

1、ニンニク、種を抜いた唐辛子をオリーブオイルでニンニクに黄色〜茶色の色がつくまで弱火で加熱。

2、火から離してアンチョビを入れてしっかり溶かし込み、イカを炒める

※コツ…イカを火入れしすぎると固くなると思うあなたにアドバイスです!

イカを輪切りにしたり分厚く切るからゴムみたいになります。

河豚(ふぐ)で言う鉄刺の様に薄く、イカの繊維を薙ぐように斜めに切っていきましょう!ペラペラの薄切りにすることにより火入れしたら螺旋状にクルっとなります。

そうすればソースと良く絡みやすく、火入れ時間も短くフライパンに対して焼き付けられる面が多くなり旨味が増し、ゴムの様な食感では無くなります。もし、冷凍の輪切りを使う場合は軽く水で溶かして薄くスライスする事をオススメします!

3、白ワインを少し入れてフライパンについた旨味を引き剥がし、そこにトマトを入れる。

※コツ…トマトは生のフレッシュな物でもトマト缶のトマトでも大丈夫なんですが、仕上がりに差がでます。

生トマト…まろ味がまして、酸味も良いアクセントになって僕はこちらがオススメです。

トマト缶…トマトの凝縮された味が楽しめます。しっかりイカの味わいも堪能できるので保存の効く缶の方がいつでも食べられる利点があります。

4、イカ墨をソースに入れます。

サクッと色づくので誤解されるのですが、ここできちんと火を入れないと生臭いと思われかねないのでしっかり加熱しましょう!

5、パスタの茹で汁を少しソースに入れてしっかり混ぜ、繋ぎ合わせます。

この繋ぎ合わせが大切で、ソースが一体化し、パスタにも味が入りやすく絡みやすくなります。

6、パスタを入れて弱火でしっかり絡めます。

ただ混ぜ合わせるだけでも美味しいのですが、フライパンでしっかり煽る事によりソースにツヤが出てきますので、光に当ててツヤ感が出たら完成です!

アンチョビに足して…もしくは代わりに塩辛、黒作りを使っても美味しい!

…というより入れた方が美味しいのですがお店ではイタリアンを名乗っているので使いません。

あなたがお家で作る際の一工夫としてヲタ飯あれ!

イタリアンパセリを散らしても美味しいですよ!


↑これはお店でも使っているイカ墨です。

リゾットにもパスタにも使ってます!

めちゃ長持ちしますのでイカ墨パスタに挑戦してみて下さい!

リゾットの材料、作り方は…

「材料」

・玉葱 ・イカ(冷凍でも大丈夫!) ・トマト缶

・リゾット米(カルナローリ) ・ニンニク

・オリーブオイル ・アンチョビ

「作り方」

1、ニンニクと玉葱の微塵切りを茶色になるまで炒めたオリーブオイルにリゾット米を入れてお米全体にオイルが絡むように混ぜ合わせます。

理由は炊き上げる際の振動や焦げ付かないように混ぜる工程でお米をオイルでコーティングして潰さない様にする為です。

これをしないとお粥のようにブヨブヨになります。(これはこれで美味しいんですけど)

2、イカを入れて火を入れます。

切り方はパスタと同じく薄くスライスして斜めに切り、螺旋状にクルっとなるように切りましょう!

イカはしっかり煮込むと柔らかくなるので硬くなる心配はありません。

3、フュメ・ド・ポワソンという海鮮出汁があればそれを入れてお米を炊いていくのですが、普通の家にそんなモン常備してる訳が無いので無ければお水を入れましょう。

水分は一気に入れずに無くなったら足して行きましょう。その方が余計な水分を吸わせて水っぽくならないですよ!

4、トマトソースを入れてまた煮こみ、中の芯が残ったアルデンテにしたければ薄っすらと白い線がお米の中心に残りますのでスプーンですくって目視で確認しましょう。

無理にアルデンテなんて狙わずに自分の食べやすい状態に持っていきましょう!

オイルでコーティングしてあるのでお米は潰れにくく食感は残るのでご心配なく!

5、味付けはここから!

最初に塩梅をつけるアンチョビ等を入れると、煮込む段階でしょっぱくなり続けるので食べる状態を決めてから味をつけましょう!

※ちなみにチーズリゾットの場合はチーズのミルク感もリゾット米に吸わせたいので先に入れた方が美味しいので使い分けて行きましょう!

アンチョビを溶かしてイカ墨を入れて色づかせ、しっかり火を入れて味を調整して完成!

塩辛をここで入れると驚く程美味しく、イカのコクが増します!パスタソースよりもリゾットの方が入れるメリットはありますよ!


↑こちらのリゾット米はお店の常連様が作っている国産のカルナローリ(イタリア米)です!

船で運ぶ際の劣化等もないし、日本人が作っているお米なので安心してお召し上がり頂けます!

ちなみにめちゃ良い人です!(笑)

以上!

イカス味たっぷり「イカ墨パスタ」についてお話させて頂きました!!

イカがでしたか?

真っ白なイカの中にある黒い存在。

あなたの中にも当然あると思います。

社会に出してはいけない自分の影は誰にでも存在しています。

でも影は光が強いほど濃くなり光の白さを際立たせる

その光と影が合わさるとその人の本来の人間味になるのです。

たまに黒い部分も晒してみたらどうでしょう、それはあなたのあなたにしかない旨味ですよ!

全部ごちゃ混ぜに混ぜてまだ足りなければ誰かに頼って支えてもらえばより美味しくなります。

キセキの様な才能があってもイカとイカ墨だけでは物足りないのです。

もしあなたに嫌な事を言う奴がいたら心の中で叫びましょう!

頭が高いぞ…!!

 

僕はあなたの味方だ!!

美味しいご飯の作り方を説明するしか出来ませんが、美味しい笑顔があなたの光なら

僕はあなたの人生の黒子です…!

 

ヲタ飯あれ!!

 

その他のソースはこちらからどうぞ!

パスタの書〜ソース〜

合わせてこちらも読んでみて下さい!

料理人として伝えたい事

楽しいお食事を!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました