たまたま玉玉…

ヲタク料理人の雑学

いらっしゃいませ!

ヲタ飯屋です!!

今回、飲食店の「まかない」についてお話させていだきます。

まかないはお腹を満たす以外に色々な見方があります。

従業員から見ると練習、実験、食べさせてもらう事、食べてもらう事によって得られる料理人としての経験値の獲得…

アルバイトさんだったりすると食費の節約、お店の味はどうなのか、お客様にお伝えする時に必要な、どのような料理であるかの実体験等など…

これはそれぞれのお店でルールは違いますし、まかないから生まれるメニューなんてのも存在します。

まかないから生まれた事をキャッチコピーとして売り出すお店も多いです。

なぜそこで商品になる様な料理が生まれるかというと、

そこに料理人としてのスキルが集約されているからです。

僕の身近にいるシェフが言うには

「冷蔵庫を開いてコレができる、コレもできると瞬時に料理を思いついて作り上げるのが真の料理人だ」

とおっしゃっていました。

まさにその通りですね。

まかないの為にわざわざ仕入れしてとかは格好良くないし、スキルアップには繋がりにくいのです。

もちろん実験やレシピの考案のケースもあるので、アリだとは思いますが…でなければ出来るだけ避けたいです…

本質は余り物の食材でも工夫して美味しい物を作れる様になれる事

以前紹介させて頂いたなろう系料理人、

シェフの帝王、アントナン・カレームさん

も一年間旬の同じ食材を使って料理が被ることなく絶品料理を毎日3食作り続けた伝説の料理人も頭をフル回転させてメニューを組んでいったと思います。

僕が料理人として凄いと思うのはまさにこのスキルです。ありえません。

今からお話させて頂くのは僕の体験談ですので、上記に書いた事と比べるとスケールの小さい話になるのですが…

和食時代の事です。お店に入りたての頃は先輩達が作ってくれていたのですが、一ヶ月位過ぎた頃、そろそろお前も作っていけよと任された訳ではありませんが参加するといった流れになりました。

高校卒業して一ヶ月アワアワと時間を過ごしていたし、立ち仕事も初めてだった事もあり料理に時間を割くことが出来なかった僕。

渡された食材が卵と玉ねぎ

…え?これだけ??

今となってはかかってこい!…といった感じなんですが、当時の僕は頭が真っ白になってしまった。

これで14人前のオカズを作るのか!?

初めてのクエストじゃないんだからもっと良いものくれよ!!

なんて言える訳はなく…

焦がした目玉焼きが無惨にテーブルに並べられたのがその朝の結果でした。

悔しかったですよホント…(笑)

忘れられないもんですね。

その日から明日は何を作ろう…明日こそ焦がさずに作って見返してやる…

こればっかり考えてましたね!何故なら僕が働いているお店の料理長は仕入れに本当に厳しい方だったので、余計な物は過剰な発注として認められなかったのです……

そう、卵と玉ねぎを駆使して僕は10年を過ごしたのです!!

野菜の切り屑や魚のアラなどは貰えましたし、たまーーーに貰えるお肉の欠片や刺し身のヘタ(切り屑を飲食業界でヘタといいます)を貰ったりしたらそれはもう普段食べられないご馳走に進化するのです!!

そんな中!!

別のお店で働く同い年の友達数人とご飯を食べに行った時に話題の内の一つに「まかない」が上がりました。

「最近牛アスパラ作ったら酒飲みたくなったって言われた!」

「金は気にしなくていいからもっと上手いもん作れって…」

「オーストラリアの肉は固いから和牛でも使えって言われても俺あんまり脂っ濃いの好きじゃねぇしな…」

 

………。

 

………。

 

 

イカれてんのかお前等!!

コイツ等には絶対に負けねぇぇ!!!

…と思ったそんな夜がありました。

勝ち負けはさておき、その状況から卵と玉ねぎを駆使して色々作り続けた経験は今になってとても大切なものだったと思えます。

材料を大切にし、無駄を省き、工夫して、考え尽くす。

そのスキルを手に入れる事が出来たのは当時の先輩方のおかげです。

感謝しかありません。

そこから僕が感じ続けているのは

主婦は最強なんじゃないかという結論です。

プロでさえ毎日頭を悩ませているのに家事やパート等の労働に加えて毎食違うご飯までしかも毎日作る…

ヤバイよお母さんって存在は!

って事です!

飲食業の話とは少しずれたかもしれませんが、あなたの身近な大切な人は実はとてつもない料理人なのです。

外食もとても楽しいのですが、家のシェフの味わいに改めて浸るのもオススメです!

ヲタ飯あれ!!

 

 

あ、アニメの話題だしてない!!

まぁこんな時もありますよね…

スパイファミリー面白いなぁ。

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