戦国BA茶RA

ヲタクと和食

いらっしゃいませ!

ヲタ飯屋です!!

日本のコース料理には

会席料理と懐石料理があります。

両方ともかいせき料理と読む、和食のお店に入った僕がかなり初期に学んだ事です。

違いは何かと言いますと、

会席料理は宴会…お酒と食事を楽しむオモテナシ。

懐石料理は茶会…メインはお茶会で、その前にお腹を満たしておいて食後のお茶会に備える為の食事。

これが大きい差です。

会席料理についてはこちらに詳しく書かせて頂きましたので、よろしければ読んでみて下さい!

会席と懐石の解析

ですので今回は懐石料理についてお話させて頂きます!

そもそも懐石とは何だ?

これは日本で仏教禅道の修行僧達が一日一食という極限生活でひたすらに修行していた時代。

空腹を満たす方法として軽石等の石を火で温めて布で包み、お腹に当てたその温度で誤魔化すという激烈にトガッた方法が元になっているそうです。

漢字で懐(ふところ)の石と表すのはそこからです。

これに何の関係があるのかと言いますと、

お茶って苦いじゃないですか。

いきなり飲んだら胃がビックリして味が深い所までわからないそうなんです!

それ所かかなりの刺激物で空腹時に飲むと胃にダメージを与え、最悪出血したりもするとかしないとか…

茶道はとても奥深く、どの茶葉…温度は…時間は…と色々。立て方1つ取っても様々なスキルがいるらしいです。

だから茶道という「道」なんてゴールのない字で表されるのです。

歴代の茶人は有名な「千利休(せんのりきゅう)」をはじめ、沢山の弟子をもったり、「師匠」と呼ばれたり尊敬される存在でした。

何故「お茶」がこれだけブランド化しているかはこちら見てみて下さい!

我、第六天魔王…

当時バズっていたお茶は一般人はもちろん名だたる戦国武将達も例外ではありませんでした。

独眼竜こと伊達政宗もその刺激を使い、蒲生氏郷(がもううじたか)という武将に対して兵糧攻めをしていた時、めっちゃ熱いお茶をどういう訳か振る舞いました。

その時蒲生さんは空腹過ぎて毒を飲まされたと勘違いした程の刺激物なんです。

その伊達政宗もお茶を相手に「Here we go」するだけでは無く、自分も大好きで自分の治める地域に茶畑を構え、自身のストレス発散の為に清水道閑(しみずどうかん)というお茶の先生を招き、お茶の友達に三代将軍徳川家光がいたりとお茶は日本において根深い文化になりました。

ちなみに伊達政宗が治めていた今でいう仙台ではお茶の湯の事を「道閑(どうかん)」と呼ぶらしいです。

これだけ価値の高い、セレブご用達の嗜みにもなったお茶は完全に主役

料理が引き立て役になる理由は理解して頂けましたか?

ですので品数は多いのですが、全て一口サイズだったりと、あくまで懐石料理なのです。

現在、お料理屋さんで食べられる懐石料理はオモテナシの会席に近いお店も多いです。

お腹を軽く満たすだけなので、食事会にしてはボリュームが足りないという理由から会席料理寄りの量だったりもします。

今からお話させて頂くのは本来の流れです。

ルールとしては一汁三菜が守られていればあとはフリースタイルで「Here we go」です。

まずは先付け。

こちらは居酒屋さん等で言う「お通し」

お茶が関係しているだけあり、わびさびを大切にする懐石料理は季節を感じる食材を使い、できるだけ薄味で素材を活かし味わうのが良いとされています。

そこにご飯と香物(お漬物)と吸い物。

このセットを御膳に置き、少しのお酒と共に懐石料理がスタートします。

こちらに八寸(前菜盛り合わせ的な物)、お造り(刺身)、焼物(焼き魚)、箸休め、煮物…と続き、ラストにメイン。

お茶と甘味、菓子です。

ちなみにここまでの料理は御椀のフタのとり方、置き方、箸の持ち方、お刺身の醤油にはわさびを落としては駄目とか…

細かい作法がめちゃめちゃあります。

これは作法も含め、わびさびの一貫だからです。

あまりマナーについてあれこれ言うと炎上すると聞いておりますので僕はあくまで料理についてのお話をします。

茶室に行き、まずは茶菓子を食べます。

そして部屋を後にする。(笑)

お茶を立てる用意が出来たら再度入って満を持してお茶を頂く。

一緒に食べないんですね!

海外のティーパーティーの様にお菓子やケーキと共に楽しまないんで、より所作、マナー、わびさびに特化した実に日本人らしい文化に進化したのでした。

いやぁ…お茶の世界は甘くないようです。

これが懐石料理でございます!!

崇高な物にしすぎた結果、豊臣秀吉の様なガチ勢過ぎて暴走するプレイヤーが現れたり、織田信長の様に褒美の概念を根幹からひっくり返す革命に結びつけたりと、

群雄割拠の戦国時代において、人間関係の構築にも利用され、権力の象徴であり、富の象徴でもある「茶」。

そんな乱世の血生臭い戦いの日々をおくる将軍達も、現代の仕事に追われる日々をおくる僕の様な一般人もホッと一息つく時。

そこには「お茶」があります。

このお茶を全力で最高の状態で楽しむ為の懐石料理

いつの時代も人を癒やすのは世界でも同じです。

ボストン茶会事件というアメリカに渡った開拓民が唯一の楽しみのティーパーティーの茶葉とか砂糖とかにやたら重い税金かけるって本国に言われて激怒した結果、反発してティーパーティーの材料を海にぶちまけるという世界史で習う事件がある程です。

さぁ、みなさんも全力で休もうぜ!

「Let’s Partyパーリィ!!」

 

ヲタ飯あれ!!

 

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料理人として伝えたい事

楽しいお食事を!!

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