いらっしゃいませ!
ヲタ飯屋です!!
突然ですが!
ロボットアニメという物語の典型的な進み方は、最初に強いロボットが主人公の元に現れ、未知の敵の出現により
「お前しかいない」
と圧をかけられ、無謀な宣言をされて流れで搭乗。
ギリ倒すか余裕で倒す等、主人公の性格や世界観で第一話の進み方は異なるのですが、ほぼお決まりのパターン。
そして主人公達の成長と共に起こるのが敵のインフレ。
急に必殺技が通じない敵、地形の理をこれでもかと利用してピンチに追い込む敵。
これは主人公機に対して対策を打つ「敵側の努力」です。
そんな企業努力に対抗し、ロボットアニメでは激アツイベントである、
「覚醒、乗り換えイベント」
等のパワーアップが発生してさらなる困難に立ち向かう!
という構図が昭和時代から続く伝統であります。
現在、ガンダムや他のロボットアニメでは人を搭乗させるのが当たり前になっていますが、その元祖がご存知、鉄(くろがね)の城こと、
「マジンガーZ」
です。
その頃から敵の出現と主人公が…という伝統が始まる訳ですが、このマジンガーZを元にあらゆるロボットアニメが出来ていきます。
・複数人で乗る
・小型化したロボット
・宇宙で戦う
・搭乗した人間同士の戦争
から始まり、
・子供が操縦
・女の子の主人公
・転生して無双
に至るまで、時代やニーズに応じて「ロボットアニメ」が改造されております。
実は「チーズ」も同じ。
チーズには
「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」
の2種類に分類されます。
今回は「プロセスチーズ」についてお話させて頂きます!
何で!?
と思われた方、まずは「ナチュラルチーズ」を簡単に説明すると、
牛や羊、ヤギ等の乳をレンネットというタンパク質を固める酵素で固形化してカビ類を使って熟成させたチーズ。
対して「プロセスチーズ」は、
「ナチュラルチーズ」を原材料として加熱して乳化剤と混ぜ合わせる、加工したチーズを言います。
プロセスは日本語で過程、工程、方法を意味します。
そう、プロセスチーズはナチュラルチーズを「改造したチーズ」なのです!!
何故改造する必要があったのか。
一体…我々は何と戦っているのか…!
それは「需要、ニーズ」です。
日本にチーズが来たのは文明開化と共に北海道で来日した海外の方が初らしいです。
それより前に「蘇(そ)」という牛乳を煮詰めて煮詰めて、煮詰めまくるという脳筋な方法で作る中国から伝わった乳製品があります。
それが伝わったのは何と「飛鳥時代」。
聖徳太子が用途不明の道具を持って決め顔をカマしている頃からです。
ちなみにヨーグルトやバター的な物等の乳製品が日本に来た頃、現在で言うバターオイルの様な物を「醍醐(だいご)」と呼んでいたそうです。
その頃の日本の食文化に旨味を凝縮させた物が少なかったので、そのコク、味わい深さにびっくりした日本人は食べ物の最高峰の味…食べ物といったらコレを味わなきゃ「食べた」とは言えないよ!…という意味を込めて、
物事の真髄、本質を「醍醐味」
と言うようになったそうですよ!
話を戻しまして、チーズは明治時代の日本人の舌にはなかなか受け入れ難い物だったそう。
しかし、第二次世界大戦より前には市販が進んでいます。
戦争や貿易等で日本に海外の方が行き来する様になり、その人達向けにチーズを取り扱う事が増えてきたのが大きな要因だとされています。
その頃は国民平均のチーズ消費量はおよそ10グラム程だったそうですが、現在は外食産業、家庭料理でチーズを料理する事も増えた事もあり、国民平均で3キログラムまで増えたそうです。
そんな子供から大人まで愛される「プロセスチーズ」はスイス産まれだそうです。
今から100年ちょっと前に開発…というよりも、長持ちするように「改造」されたナチュラルチーズ。
ナチュラルチーズの中でも長持ちするハードタイプのチーズ。
それを更に
「缶で保存したらより長持ちするんじゃない?」
という技術革新でもありました。
それにはスイスの郷土料理、チーズフォンデュをアイデアの元に、グリュイエールやゴーダ等のチーズを溶かして型に入れて固めるという製法が使われました。
牛乳のナチュラルチーズは溶けるのですが、機械で流して固める製法において、水分と油分、タンパク質が分離するのを防ぐ為に「乳化剤」を入れるという「改造」をし、それが世界中に伝わりました。
戦争等のせいで保存が効くチーズの需要が上がり、戦争の影響でその文化が世界に広がるというなんとも言えない皮肉ですね。
しかし熟成期間が無く、機械化され大量生産、保存期間が長いというナチュラルチーズでは成し得ない事をクリアしたプロセスチーズはアメリカで大ブレイク。
ハンバーガー、ピザ等のファストフードの人気は海を超え、第二次世界大戦後の日本にも多大な影響を与えます。
何故あの形?
と思う方も少なくないと思います。
あれは前述にもあるように、スイス産まれである為、そのスイスの機械をそのまま使っていたからというのが理由です。
その缶の形のままよりも、
「ホールのチーズを切った方が現地の本格チーズっぽいよね」
という「世間一般的なイメージ」に合わせて作られたそうです。
ですので現代のような機械では無かった時はチーズを全て手作業で包むという物だった為に、スーパーでよく見る6Pチーズの箱を1日400個程度しか生産出来なかったそうです。
それか四角い型に入れたバターみたいな大きさの塊チーズはそれこそバターみたいに包まれて売られていました。
ちなみにハンバーガーやサンドイッチの需要の多いアメリカで「改造」されたチーズの機械、スライスチーズ製造マシーンが日本に来て、初めて商品化したのは「雪印」という会社(現、雪印メグミルク)です。
その機械はあらゆるメーカー、企業で変わらないので、味は違えど全て同じグラムです。
その理由として、ここまで多くプロセスチーズを作る企業は日本とアメリカが殆どというのが挙げられます。
つまり世界で使われているスライスチーズの機械は日本製かアメリカ製なのです。
つまりゲッターロボでいうテキサスマック、キン肉マンでいうテリーマンのようなものですな!!
…っていうね。
そもそもヨーロッパではプロセスチーズより、自分達の誇るべき文化のナチュラルチーズの方が需要があります。
子供にチーズの絵を描いてもらうと日本はプロセスチーズ、ヨーロッパではナチュラルチーズをイメージすると自称、イタリア人の日本のお客様が言ってました。(笑)
ドイツでは「プロセスチーズはチーズでは無い」と規定で決まっていたりと自国のブランドや伝統を守るヨーロッパ諸国に対し、歴史の長くないアメリカやチーズ文化が真新しい日本で「プロセスチーズ文化」が定着するのも納得です。
その伝統を守るナチュラルチーズの対局に位置するのが改造チーズのプロセスチーズです。
3角の形があったり、四角い物があったり、子供向けに動物の形や乗り物の形が学校給食に出たり、大人向けにブラックペッパー等の香辛料を混ぜた物等など…
文字通り「型に囚われない」チーズが、ゼロから1を産むより1を100にするのが得意な日本人により「覚醒」。
例えば、
・ピザのナチュラルチーズのとろける感じを再現したくてプロセスチーズを「とろけるチーズ」に改良。
・ナチュラルチーズのとろける「焦げ具合」を出したくて改良。
・「スティック状」、「キャンディ状」等のバラエティに富んだ形状の開発。
・わさび風味やゴルゴンゾーラ風味、カマンベール入り等、限定的で自由な味付け。
これらはナチュラルチーズでは不可能な改造がし放題。
プロセスチーズは改造が得意な日本人にマッチしました。
「スライスチーズ」と「とろけるチーズ」違いって何の差?
これはプロセスチーズに入っている「乳化剤」の差です。
プロセスチーズは作るにあたってナチュラルチーズを「加熱」して溶かし、乳化剤と合わせて分離しないようにする必要があります。
ここでチーズに「何が起こる」かと言うと、ナチュラルチーズに必ず含む乳酸菌が「ぶっ壊れる」というアンチナチュラルチーズな事が起こります。
この乳酸菌の効果である熟成と腐敗を取っ払う事によって、大量生産に必要な「均一性」と「長持ち」に繋がります。
これでどの土地でも同じ物が作れるようになります。
この大量生産の為にぶっ壊した「本体」を「乳化剤」という新しい技術でいつでもどれだけでも食べたい、使いたいという「需要」に対して改造されたのです。
ナチュラルチーズの中にある「カゼイン」というタンパク質の一種が、チーズの中にはネットワークのように手を繋ぎ合わせているので「溶けると伸びる」のです。
強力な乳化剤はそのネットワークをブッチブチに引き剥がし、「溶けないチーズ」になります。
とろけるチーズはその乳化剤が弱い別の物を使っており、完全にはその繋がりを断たせない事により「伸びる」のです。
この「プロセスチーズ」において、実はもう一つジャンルがありまして、コンビニやスーパーでもチーズ売り場に存在する、
「チーズフード」という存在です。
6Pチーズの形でチーズデザートが販売しており、プロセスチーズと何が違うのかと言いますと、内容量の割合によりプロセスチーズが規定以上の割合である商品です。
つまり、ベリーソースだったりその具材等の添加物が入っている商品で、チーズをその内容量の51%以上の割合で使えば後は何入れても大丈夫という、プロセスチーズを超える自由度の高い企画になります。
まだそれ程多く種類が市場には出ていませんが、牛乳やチーズの高騰の影響で価格が圧迫しているチーズ業界において、別の味付けでかさ増し、アレンジが出来るチーズフードが増えてくるのが新しい「改造」のスタイルになってくると思いますね!
ピザ用チーズでもパッケージ裏の成分表を見てもらえればはっきりとわかりますが、「ナチュラルチーズ」と表記されています。
ただ、このナチュラルチーズの横に、「要加熱」と書かれている場合は必ず加熱しましょう!
プロセスチーズの「とろけるチーズ」はきちんと加熱してあるものですが、ピザ用チーズにナチュラルチーズと表記されている場合はナチュラルチーズを細かくした商品であり、そこにはリステリア菌という存在がいて加熱しなければ「食中毒」になる可能性があります。
何故リステリア菌がそのままになっているか。
それはナチュラルチーズの持つ美味しさ、持ち味をお客様に届けたいという、お客様の加熱調理をしたその瞬間が企業の届ける最高に美味しい瞬間だからです。
その瞬間に設定した商品なので、「要加熱」と表記されています。
以上!原点のチーズを時代に合わせて進化させてきたプロセスチーズのお話でした!
様々な「工夫」や「工程」をプロセスというならまさにその名の通りのチーズだった訳ですね!
マジンガーZもロボットアニメの原点の作品の1つでありますが、その魅力をこうしたらどうか…あーしたらどうなる?等の需要に合わせて行き、昨今のロボットアニメへと改造されていったのでした。
あなたもこの進化の歴史の中に生きているのです!
そんな原点のマジンガーZも負けじと進化し、「魔神皇帝(マジンカイザー)」へと改造されています。
プロセス(工程)だけに。
まとめると…
・プロセスチーズはチーズ業界のニュージェネレーション。
・自由の国アメリカで磨かれ、日本で覚醒した型に囚われないジャンル。
・時代やニーズに合わせて常に改造され続けている。
・チーズを作る物にせよ、敵を倒す物にしろ、ロボットはこれまでもこれからも人を熱くさせる…!希望はここにあるのだ!!
です!
という訳でチーズの様に熱くなってしまいましたが、日々暮らしている僕達の食事の影に常に戦う光の存在がいるという事です!
暗い社会へロケットパンチっ!
そしてチーズとカロリーの狭間へパイルダー・オン!
ダイエットは明日からルストハリケーンの如く!
運動しまくってウエスト・ファイアーだ!!
明るい未来へは光子力ビームが導いてくれる!
あなたは今後の人生はどのように改造しますか?
アニメとチーズに光あれ!!
ヲタ飯あれ!!
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楽しいお食事を!!
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