いらっしゃいませ!
ヲタ飯屋です!!
そりゃあ美味しいに決まってるじゃん!
というご飯って沢山あります。
例えば…
「揚げたてのとんかつ」
「北海道の市場のイクラが白ご飯よりも多いイクラ丼」
「目の前で焼かれている脂の乗ったカルビ」
等など…
自分が食べていると幸福にみたされるけど見ず知らずの他人が食べていると呪いたくなるような思いをする「飯テロ」。
そんな数多ある「特級呪物」の中でも世界中で猛威を振るう「チーズに絡めた何か」。
特に「夜」にその効果を発揮し、さっき食べた筈なのに「チーズ」を握ってしまい…もう寝る時間なのに「パスタ」を茹でる…
なんと恐ろしい呪いだ…!
今回はそんな逃れられない運命であり幸腹の呪い、「チーズソース」についてお話させて頂きます!
作るのは簡単!…抜けるのは困難。
それが「チーズソース」です。
濃厚なクリームにチーズを溶かし込みパスタを絡め、明日の胃の調子やカロリーを忘却の彼方へと「ぶっ飛ばす。」
それは日本に限らずイタリアはもちろん世界中に通用する共通の「飯テロ系パスタ」。
しかし簡単なだけに奥が深く、まるで純喫茶のブレンドコーヒーの様にお店や料理で風味や味わいが違う。
・この料理は濃厚なチーズソース。
・うちの店は食材を活かしたいから少しアッサリめ。
・いやいや、チーズが好きなんだから頼む筈だから思いっきりチーズに絡ませようぜ!
等など。
始まりはやはりヨーロッパ。
そもそも何故チーズやバター等の乳製品がドカドカ作られているのかは、キリスト教では「無意味な殺生は禁止、質素倹約をしましょう!それらは「欲」です!」という教えがあります。
人が生きるに必要なタンパク質はお肉を食べるのではなく、牛の乳や豆が主なタンパク質質源でした。
教会へのお布施だけでは生きていけないので神父や教会のスタッフはチーズやバターを作り、労働者は働いたお金でそれらを買う。
庶民には無くてはならない「当たり前」の存在で、食卓にはパンとチーズ、野菜や豆のスープ、乳製品を使ったシチューが並びました。
チーズは時に仕事のボーナスとして配給されたり戦争時には携帯食として兵士が戦場でかじるなんて時代を駆け抜け、現在では「欲」を満たす為に世界中で大活躍しています。
ドカッとチーズに絡ませ、染み込ませ、流れ落ちるソースに食欲をそそられる恐ろしい呪いを解除するにはどうすれば良いかは実に単純明快!
「食べれば治る!」
そりゃそうだ。
簡単なんだから作ればいいんです!
材料、作り方は…
「材料」
・生クリーム(牛乳でも良いけどオススメは生クリーム)
・チーズ(どのチーズでも良い…後ほど説明させて頂きます!)
「作り方」
1、生クリームにチーズを溶かし完成!!
すいません…以上です。
「ベース」はこれだけ。
パスタを入れるか何かに掛けるかチーズフォンデュの様に絡めて食べるかは自由。
ここで特徴を出すとすれば
・「何を溶かすか」
・「何と食べるか」
これが大きい差になります。
例えば、
・「生クリームとゴルゴンゾーラ(ブルーチーズ)」
・「生クリームとウォッシュタイプのチーズ」
これだけで全くの別料理になります。
・「ツン」としたゴルゴンゾーラの風味。
・濃厚なウォッシュタイプのコク。
どちらをとるか、どちらが合わせる食材にマッチするか、飲み物の相性は…等など。
チーズは調味料と考えていただければわかりやすいですよ!
醤油いれたらこうなる、味噌いれたらこうなる…ここで料理感が出てくるポイント。
醤油マヨネーズや味噌バター等、お互いの長所を活かす様に、ゴルゴンゾーラの風味が効いたソースにウォッシュチーズを足す事によりコクが生まれ、パスタやニョッキにピッタリになって、赤ワインも進むチーズ料理にさらに磨きがかかります。
↓色々溶かしてみて下さい!!
カスタマイズは自由!
白カビチーズのカマンベール等をクリームに入れるとゴルゴンゾーラよりも食べやすい…
トロみをつけたいからグリュイエールでチーズフォンデュっぽく。
少し味噌を溶かした味噌チーズや、辛味がほしい場合は唐辛子を浮かべるよりコチュジャンを入れたりしても美味しかったですよ!
パスタの中でももショートパスタも良いおつまみになります。
リガトーニやペンネ、上級編でしたら生パスタで作るリコッタチーズや芋のぺーストを入れた包みパスタも良いですね!
お腹いっぱいだけど何か食べたいとおっしゃるお客様によくオススメしてますが、「お腹いっぱい」って言ってたのに食べれちゃう恐ろしい「特級呪物」。
家で作って万が一残ったとしても翌日も軽く水分を足して加熱しても美味しいし、チーズを降ってオーブンで焼いても美味しい。
ミートソースを上からかけてオーブンに入れてラザニア風にしても美味しいし…
レモンのスライスと生クリームを入れてスライスチーズ(とろけるじゃない方)を数枚入れるだけでも女子ウケバッチリ!物足りなければバターでコクを足して…
くそっ!全部美味しい!!!
失敗しようがないので、料理に慣れてなかったり自信がない方にも楽しさを知ってもらえる入門編で是非作ってみて欲しいです!
アメリカでは国民食!
あなたは「マカロニ&チーズ」をご存知でしょうか?
通称、「マッケンチーズ」
茹でたマカロニをチーズソースで煮込む子供のご飯から料理の付け合わせまで幅広く愛される料理。
始まりはアメリカの大統領がイタリアに行った時に食べた食事に感動し、それならばとパスタマシンをプレゼントされた事がキッカケという一説があり、そこから広まったとも考えられますが、ヨーロッパからの移民が多くいたのもその理由に加わります。
ヨーロッパの規定に縛られるナチュラルチーズでは無く、プロセスチーズが主流なアメリカでは広大な土地柄もあり、家庭料理に近い自由な存在になりました。
そしてそんなアメリカで大人気なパスタが
「アルフレッド」です!
このソースは瓶詰めで売られる程人気!
チーズとバターで絡ませる!
…で、終わりのシンプルなパスタ。
ちなみにこれはイタリアのとあるレストランの看板メニュー、その店名がアルフレード・ディ・レーリオっていうRPGのキャラみたいな名前。
イタリアではペペロンチーノですら店のメニューに無いのに同じくシンプルなパスタが何故「看板メニュー」なのか。
当時のシェフの奥様が妊娠中で食べ物が喉を通らない時に、柔らかくアッサリとしてバターとチーズのエネルギーも取れる日本で言う「おかゆ」の様な料理。
「フィットチーネ」という平打ち麺を使ってソースに絡みやすくします。
その料理があまりに美味しかったので「看板メニュー」になりました、というとろけるような愛のメニュー。
ただ、実はレシピ通りに作ると「味気ない」というか…やはり「おかゆ」みたいな物。
イタリアは伝統を大切にする方が多いので「コレはこういう物!」という料理が多いのに対して、アメリカは鶏肉や海老等を入れた物も多くてよりチーズを効かせた味わいになります。
鶏もも肉を使うなら…
1、オリーブオイルを少し火にかけ、一口大に切った鶏肉を皮目からパリッとするまで焼き、焼き目がついたらひっくり返えす。
2、生クリームとチーズを入れ、煮込む(野菜を入れるなら一緒に入れる)
※コツ…キャベツ等の葉物がクリームと相性が良いので、もし入れるならパスタと一緒に柔らかくなるまで茹でて、麺と一緒に絡めて行けば火入れの手間が省けて葉っぱの甘みが増すのでオススメです!
シチューをイメージしてもらえれば入れる野菜の相性もわかりますよ!
3、仕上げにパスタを絡めて塩等で味を調整して完成!
ブラックペッパーをガッツリかけたら食べごたえが増します!
メインの具材は鶏を海老、ホタテ等に変更する場合も作り方は同じです。
↓こちらの生パスタは万能です!
カルボナーラを始め、トマトソース、ミートソース等の絡めるタイプのソースにピッタリ!
生パスタはスーパー等ではあまり見かけないので是非召し上がってみて下さい!
以上!
「チーズソース」についてお話させて頂きました!
一口食べたその時に「呪い」が始まり、これからも解ける事の無い「溶ける呪い」。
社会に蔓延る辛い事、苦しい事、悲しい事に比べたら「幸せの呪い」です!
カロリーがなんだ!脂質が何だ!
自分の死ぬ時の事はわからんけど、生き様に後悔のしたくないなら思いっきりチーズソースを絡めて行こうじゃないか!
朝でも昼でも夜中でもこんなモン見せられたら誰でも
お腹が宿禰(すくな)!
なんてな!!!
ダイエットは明日から!
未来に生きろ!!
ヲタ飯あれ!!
その他のパスタソースについてのページこちら
こちらも合わせて読んでみて下さい!
楽しいお食事を!!
コメント