いらっしゃいませ!
ヲタ飯屋です!!
パスタソースで有名なもので言えば
・ミートソース
・バジルソース
・クリームソース
等など…
書ききれない程多く種類がありますが、
その中でも面倒くさいイメージがあるパスタで
「ペスカトーレ」
があります。
魚介類の沢山入った「お金が掛かる」パスタソースな雰囲気があります。
今回はイメージ先行で誤解を産んでいる「ペスカトーレ」についてお話させて頂きます!!
「ペスカトーレ」は日本語で「漁師風」を意味します。
「船乗り」という意味の「マリナーラ」と混同しやすいのでご注意を!
正確には「ペスカトーラ」という料理名。
どういう料理か!
魚介類をトマトと煮込んだ料理
です!
ざっくりとした料理です…が、これが全てです。
元々は漁師さんが売り物にならない雑魚や魚介類を鍋で煮込んだ、いわゆる「漁師メシ」だったのですが、まぁ…そりゃ美味しいですよ。
海産物の旨味を全て煮出したスープ。
そこにパスタを入れる。
それだけ。
シンプルで「そりゃ美味しいだろ!」な料理こそイタリアンだと思います。
お鍋に「ご飯」を入れて雑炊にするか、「麺」を入れるか…
そういう風に考えてみて下さい!
凝った料理も勿論ありますがそれは貴族がフランス等の高貴な料理と共に発展した「リストランテ」で食べたりするような物が多いです。
「ペスカトーレ」はトマトソースを使っている「ロッソ(赤)」とトマトソースは使わない「ビアンコ(白)」に別れます。
材料で「ムール貝」や「海老」、「イカ」「タコ」等、入れなきゃ駄目!という食材は特にありません。
貝殻が盛々に入っていたり、海老が丸々入っていて…はイメージです。
お店で提供するからそれだけ具材が入っていて豪華な料理になるんです。
魚介類にも「出汁」が出る具材、出にくい食材があり、
・貝類から出る出汁
・海老の味噌の旨味と殻から出るオイル
・イカが焼かれた時に付く、焦げと焼き目から出る旨味。
・魚の骨から出る旨味
これが主なペスカトーレの「魚介類」の旨味です。
正直、「身」から出る旨味は煮込み続けると大丈夫でしょうけど、その頃には魚の身はパサパサになり、海老はボロボロになって旨味が出切った脱け殻の様な味になりがちです。
家で簡単に作るなら冷凍食品を使うとコストを抑える事が可能です。
勿論、新鮮な魚介類を揃えるに越した事はありません。
ただ…「高い!!」
「腹減ったなぁ…何か作ろっかな。」
このノリで1から海産物をかき集めるのは大変!
「ペスカトーレ」はそんな難しいパスタではありません!!
昨今、業務用の冷凍食品を売っているお店は多数あり、ネット販売でもしっかりプロが使っている食材が届く世の中。
楽をしましょうよ!
簡単に用意するものです。
・冷凍のシーフードミックス
・冷凍の浅利(あさり) ・冷凍のムール貝
・ホールトマト缶を1缶 ・玉葱を1個
・にんにく(チューブでも可) ・唐辛子
・冷凍のアメリケーヌソース ・安い白ワイン(小瓶)
・オリーブオイル
です!
パスタ、パン等はお好みで!
何か沢山書いてある!!
もしかしたら最初はコストが掛かるかも知れませんが、注目すべきは全て「長持ち」する点です。
アメリケーヌソースって何だよ!
という方には是非一度使ってみて欲しいですね。
簡単に言うと海老の旨味の塊です。
液体が冷凍状態になっているので包丁で切れるし、ジップロック等で冷凍保存が可能。
カレーやシチューのルーみたいにコロコロっとした状態でカット、冷凍しておけばいつでも使えます。
ちなみにこのアメリケーヌソースと生クリームを使えば「何か面倒くさそう」なエビクリームパスタのソースになります。
次に「貝の冷凍」2種類も冷凍、シーフードミックスも冷凍…いつでも好きな量で作れます。
より海老の形が欲しい場合はシーフードミックスを頭付きの冷凍海老に変えればより美味しいでしょう!
イカも輪切り…イカリングの状態での冷凍もあります。
ホールトマト缶も作る量で変わりますが、100円位の物を一缶。
缶詰なので数年持ちますし、料理に興味がある方であればストックしておいて損はありません。
生のトマトとは使い勝手や仕上がりは違いますが、生のトマトっていつでもある訳では無いと思いますので缶をオススメします!
玉葱は…買って下さい!(笑)
ただ、飴色に炒めてある玉葱の冷凍もありますが、コストが掛かるので今回はパス。
ただ、この冷凍玉葱も玉葱の旨味を凝縮してあるものですので、「時短」の面では極めて優秀です。
カレーやミートソース等の煮込み料理に冷凍玉葱をそのまま入れると急に旨味が乗っかりますのでヲタ飯あれ!
白ワインは香り付けが主な役割ですので小瓶と書きました。
白ワインだけで煮込まないので大瓶はいりません。無ければ無いで大丈夫です。
料理に必要な材料は「無ければ駄目」では無く「有った方が美味しい」と考えて頂ければ、料理というもののハードルがガクッと下がります。
料理ってそんな難しい物ではないのです!
酢豚も「パイナップル」がレシピに入っていていても「嫌」なら入れなければ良いのです。
でも僕はあの「パイナップル」が好きなんで、あんまり反対意見を声高に叫ばないで欲しい…
作り方はこちらです。
1、にんにく、種を抜いた唐辛子、オリーブオイルを入れたフライパンもしくは鍋に入れて弱火に掛ける。
2、みじん切りにした玉葱(手間であれば薄切りでも大丈夫です。)を鍋に入れて「飴色」になるまで炒め続ける。
※コツ…この時に塩を降ってから炒めると玉葱から水分が出やすくなりますし、旨味も引き出されます。「飴色」も出来るだけ濃い茶色で、これ以上水分出ないんじゃない?位の状態にしましょう。
3、そこに「貝(冷凍)」を入れ、溶けて水分が出て来るまで殻のまま炒め続ける。海老が生、もしくは頭付きの冷凍であれば一緒に入れて下さい。
4、貝に火が入って開いて来たら白ワインを入れ、シーフードミックスも入れてシーフードがしっかり溶けるまで加熱。
5、トマト缶の中身をそのまま入れて木ベラ等でトマトを潰すように混ぜていきます。
6、しっかり潰れたら開けたトマト缶が満杯になるまで水を入れ、アメリケーヌソースも凍った状態で入れて煮込みます。
7、オリーブオイルを鍋に回し掛け、少しトロっとしてきたら塩で味を整えて完成!!
です!
上記に書いた物は丁寧に作ればといった物ですので、もっと簡単に言えば…
にんにくオイルで玉葱を飴色に炒めた物に具材を入れてトマト缶と水で煮込む。
です!
これで「ペスカトーラ」という海鮮トマト鍋の完成で、これに茹でたパスタを入れて絡めると「ペスカトーレ」になります!
ペスカトーラにアルデンテに茹でたパスタを入れて「少し煮込む」事でパスタがソースを吸います。
パスタのデンプンとオリーブオイルで乳化させて「トロっ」としてきたら完成です!
一人で食べるなら少しだけ作ればいいですし、ある程度の量を作り当日は「ペスカトーラ」、残った物で翌日パスタを入れても大丈夫!リゾットにしても絶対に美味しいですよ!
複数人で鍋を囲んでシメにパスタでも良いかも!
タラ等の白身魚の切り身を加えると美味しいのですが、入れるタイミングは「最後に暫く煮込むタイミング」で入れるとバラバラになりませんし、本当に薄く小麦粉を眩して入れると和食で言う「葛打ち(くずうち)」みたいに周りがコーティングされて煮崩れしにくくなりますよ!
トマト缶では無く生のトマトを入れると赤くない「ビアンコ」です!
白ワイン等で合わせるならビアンコの方が良いかも知れませんね!
以上!
実は簡単な「ペスカトーレ」についてお話させて頂きました!!
こんな風に難しそうな簡単料理が世の中に溢れています。
そして「レシピ」は参考にして無ければ無いで、その状況に対策、応用出来る事が本当の料理だと思います。
冷凍技術が向上している今の世の中、
「え?冷凍なの?」
「冷凍なんて…」
と昔ばかり見ていて進歩した現実を見ていない料理人は素材にこだわっているのでは無く、頼っているだけ。
昔と現在を比較しやすいサザエさんを見てみろ!
未だに黒電話、エアコン無し、テレビは一台で食事は全員揃ってから、猫の名前は「タマ」、髪型は前衛的なスタイルが目立つけど世田谷区に庭付き平屋で年に数回家族旅行に行って酒屋と契約する程の家庭環境、お隣に住む作家の先生とマブダチの家主(嫌いなものは税務署)が居て、世田谷区で不動産屋を営む家を持つ女の子に熱烈な求愛を受けている将来を約束された長男と好物がハンバーグの焦げた所とラーメンのスープ等、小3の段階で料理の「旨味」に注目しているサブカル系女子を彷彿とさせる髪型と昭和時代に「見せパン」を履きこなすファッションセンスの次女、齢3歳なのにガールフレンドが存在し独特な家庭環境を第三者の目線で見た時に「自立したい」と願うようになった意識高い系幼児を息子に持つ、殆ど働いた事の無い肌年齢19歳の嫁の実家に転がり込みその家族に対して失言を繰り返すポンコツ高学歴サイコパスが…
っておい!!!
上流階級の勝ち組じゃねぇか!!
肌年齢19歳だと!?
絶対にエステに通ってるだろ!
何で黒電話使ってんだ!
猫に魚の1匹や2匹取られるくらい勘弁してやれ!!
…そんなお金持ちじゃなくても「ペスカトーレ」は作れます。
魚介類がいつでも食べられるのは僕のような貧乏人でも同じです。
あなたの日々の食事にも
お魚加えてみて下さい。
料理なんて簡単だ!!
ヲタ飯あれ!!
その他のパスタソースはこちら!
こちらも合わせて読んでみて下さい!
楽しいお食事を!!
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