いらっしゃいませ!
ヲタ飯屋です!!
何となく子供の頃、語り合っていた
ジョジョの奇妙な冒険のparte5.黄金の風編。
登場キャラクターの名前を何の疑問もなく会話に織り交ぜていたのですが、大人になり和食からイタリアンへと電撃移籍を果たした僕。
プロシュート…リゾット…ポルポ…
色々聞き覚えのある単語がチラホラ。
それが食材や料理の名称とわかった時は笑ってしまいました。
あのプロシュートは生ハム?
リゾットはそのまま料理名…ポルポってタコの事かよ!!
大人になって第5部のアニメを復習として改めて見た時は懐かしさと共に単語一つ一つがイタリアまみれで面白かったですね。
敵役のポルポが特上のキアンティ(格式のある赤ワイン)を主人公に飲まないかと誘うシーンを見て
いやポルポ・アフォガードになるつもりかよ!
…なんて。
そんな低品質で誰もわからないイタリア料理人ジョークを心の中で叫びたがってるんですけど、面白くない上に伝えるには少し説明が必要なので今この場でようやくお伝えする事が出来ました。
グラッツェ!!(マジでありがとうの意)
正確な発音はグルゥアーツィなんですよ!
グラッチェってのは実は少し違うんですよ、良く聞きますけど…
有名なドルチェ(デザート)のティラミスもティラミ、スゥ⤵とスゥを一瞬離し、スゥと少し下げて発音したりします。
英語以外の外国語は発音も面白いですし、ちゃんと調べたら色々スキルアップに繋がる。
まさに伸びしろですね!
…それはさて置き、そのジョジョ第5部の舞台がイタリアなのです!
舞台は「ネアポリス」という都市で始まるのですが、これは実際の都市「ナポリ」の昔の言い方なのです!
世界史で初めの方に習う「都市」をポリスといい、このネアポリスが変形してナポリ。
そして有名なのはやはりピッツァ!
今回はナポリピッツァについてお話させて頂きます!
ナポリピッツァは麺棒等で整形していく事はせず、手で伸ばし、耳があるのが特徴です。
この耳の部分の事をコルニチョーネといいます!
「このコルニチョーネいい感じだね!」
と周囲に言うと生意気だと思われますからオススメしません。我慢です。(笑)
食べ方としてはナイフを使って自分で好きな大きさに切り、フォークと一緒にくるくる卵巻きのように巻いて食べる。
その時にコルニチョーネが必要になってくるのです。
僕達提供させて頂いている立場の勝手な言い分なのですが、
生地を味わってほしい!
この一言に尽きます。
マリナーラ…マルゲリータ…クアトロフォルマッジ…等などの多種多様の味、ソースは全て生地を美味しく食べてもらうための味付けに他ならないのです!
ラーメン屋さんでも自家製麺にこだわるお店はやはり麺をベースにスープを開発するでしょう。その逆でスープに合った麺を開発する事もあるでしょう。
日本にも数多く存在するナポリピッツァのお店もそれぞれ生地が違います。
厳密に言うと、生地の分量、作り方が同じだとしてもそれを焼く窯(かま)やそれを焼く職人さんによって全く違います。
職人さんがその釜に合わせて生地を微調整していくのです。
材料を言えば、強力粉、水、塩、イースト等の酵母…だけです。
逆に言えばそれ以外の分量等は自由!!
それをお店の味にまで昇華させていくピザ職人の事を、ピッツァイオーロと言います。
ピザ職人と言っても実は分業しているお店がほとんど。一枚分の重さに切り分け整形した後に発酵させ、ばんじゅうと呼ばれるケースに綺麗に並べる。
ばんじゅうから取り出し、円状に整形、トッピングする人をピッツァイオーロ。
それを最高の状態に焼き上げるフォルナイオと呼ばれるピザ焼き職人と呼びます。
大きい規模のお店でなければ焼く所までピッツァイオーロだけで仕上げる事になる事が多いです。
スピーディーにリズムよく整形、焼き上げる様は見ていて飽きません。
何よりのパフォーマンスですね。
ナランチャの気持ちがよくわかります。
あとは現在物価が上がっていますので変わっているのですが、軽食ですのでかなり安価です。
少しボリューミーなハンバーガー屋さん位のイメージをしてもらえればと思います!
なので、海外の旅行者は一ヶ月単位でゆっくり日本を見て回る場合が多いという事もあり、日本人が海外旅行の際に白ごはんが恋しくなる現象の逆パターンとして、和食に少し飽きてピザを食べに来る人が多かったですね!
しかもナポリピッツァには真のナポリピッツァ協会という中二病感が漂う職人さんの技術、歴史を未来に残していくための組織がありまして、その協会が開催する世界一のピッツァイオーロを決める大会や、誰が焼くマルゲリータが一番かを決める大会等があります。
その大会で2年連続世界一になった日本のピッツァイオーロがいる位、日本のピッツァは美味しいのです!
条件と試験を満たせばナポリピッツァ協会認定のお店を名乗れます!
逆に言えばそれがなければナポリピッツァでは無く、ナポリ風ピッツァなのです!
これは意外に知られていません。
ちなみに有名なマルゲリータの名前の由来についての間違った知識として、マルゲリータ女王に捧げる為に作られたピッツァでは無く、当時イタリアでピッツァブームで国民に広まっていたピッツァを、イタリア国旗にちなんでトマトソース、モッツァレラチーズ、バジルで作って食べてもらった記念に名付け直したと言うのが正しいのです。
元々あったメニューだったという事ですね!
ピザは奥深いのでまだまだ情報はありますのでまたいずれ!
最後にピッツァを食べる時に通ブレる事柄3選!!
1、耳の部分をコルニチョーネと言う。
2、生地の裏面を覗き込んで焼色をチェックして、ちゃんと薪の窯で焼いてるんだねとスタッフに言う。
3、マルゲリータの名前の由来について、本当の事を教えてあげる。
これでアンタも嫌われ者だ!!!
現実世界にその言の葉を紡がないで、心の中にしまっておいて下さい。
これはヲタ飯しない方がいいと思います…
アリーヴェデルチ(さよならだ)!!!
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