ニョッキ・ざ・ろっく!

ヲタク料理人の雑学

いらっしゃいませ!

ヲタ飯屋です!!

 

パスタには色々な種類があります。

日本で多く流通している「スパゲッティ」と呼ばれるロングタイプのパスタや、「マカロニ」や「ペンネ」等のショートパスタ。

 

地方によって呼び方が変わったりもするので正確な数はわかりませんが、種類は何と500を超えるそうです。

「ラザニア」の様な平らな形等、日頃食べるパスタ以外にも様々な種類がある中で、

「ニョッキ」

はパスタの中でも人気のパスタです。

上記に挙げたパスタは「セモリナ」という小麦が原料という事が多いです。

 

他にも麦の種類はありますし、他の材料を練り込んだり包んだりと自由過ぎるパスタの中でも「ジャガイモ」を主な材料なのがニョッキです。

作り方は簡単!

 

ホクホクな状態のジャガイモを潰して小麦粉と卵、少量の塩を練り込んで出来上がり!

 

 

 

…というとかなり雑な説明なのですが、これでほぼ説明完了なのです。

後程、ちゃんとした作り方、より美味しくなるコツをご説明させて頂きます!

ニョッキは今でこそジャガイモだったりカボチャだったりと色々な食材を練り込むパスタですが、元は「小麦粉だけ」だったそうです。

 

その名の由来は「塊(かたまり)」という意味。

「ノッカ」という手の内側の指の節目を表す言葉が語源だそうです。

16世紀〜17世紀にジャガイモがヨーロッパに来てから出来たレシピがあなたが召し上がった事のあるニョッキです。

ジャガイモが練り込まれる様になった理由としては小麦の不作だった時期の「カサ増し」というのがその理由です!

 

腹持ちも良くなり、ジャガイモの育てやすさ、保存関係も都合が良い等の理由から発生した「庶民の知恵」ですよね。

昔の食文化では木の上に生えている作物は高貴な身分の、地面(畑)に生えている作物は庶民の…という価値観だった歴史がありまして、ジャガイモは庶民の味方という事もありパンに練り込んだりそのまま食べたりとあらゆる場面で活躍するべく作られたのでした。

 

戦時中の日本もそうでしたが、サツマイモ等の根菜は貧困層の国や地域では無くてはならない命の恩人…恩野菜なのです。

材料、作り方は…

 

「材料」

・ジャガイモ(男爵)・強力粉  ・塩

・卵(全卵溶き卵) ・粉チーズ

 

分量はジャガイモの量で変わりますのであえて書きませんが、作り方の方に理由と共に説明させて頂きます。

 

男爵芋の理由としては、含まれる水分がその理由です。

例えばメイクイーン等の水分が多い品種の場合、必要な強力粉の量が増えてしまい仕上がりが粉っぽくなってしまうからです。

あとは茹でる際に崩れやすくもなります。

何より芋感がしっかりあった方が美味しいです。

 

「作り方」

1、ジャガイモの土を洗い落し、もし芽があるなら取り除いた上で鍋に入れた「たっぷりの水」に皮付きのまま入れて茹でる。

※水から茹でる理由は、ジャガイモは周りから中心に向かって火が通るので最初から熱い温度の水(お湯)から茹でると周りはドロドロで中心はカッチカチな状態になるからです。

 

2、弱火でじっくり火を入れていき、沸騰してきたら水を加えて温度を下げましょう。

上記にあるように、茹でムラが起こらないようにする為です。中心の熱量はそのままに周りは少し冷ます事で均等に火が入るようになります。

 

3、火の通りを確認するなら串では無くお箸の方が良いです。茹で上がったら鍋から取り出しましょう。

箸を使う理由は、串は尖ってるのである程度火が入った状態でも簡単に貫通するからです。箸を1番ゴツい部分に突き刺して、そのまま垂直に持ち上げて刺さったままだったら少し早い状態で2、3秒後に自重で落ちる位が良い茹で加減です。

見た目の目安はポコポコと鍋の中で浮くようになって来る、皮が剥け始める。

この2点で見極めましょう。

 

4、皮を剝いてブッ潰しましょう。

ポテトマッシャーがあれば楽なのですが、無くても大丈夫です。

ジャガイモの皮は熱い状態の方が剥きやすいです、素手ではなくタオル等の布を使えばそこまで熱くありませんのでヲタ飯あれ!

 

5、ジャガイモ、強力粉、卵、塩、粉チーズを大きめのボウルに入れて練り込む。

※コツ…あまり練りすぎるとデンプンが出過ぎて美味しくなくなるという風潮がありますが、全く気にしなくて大丈夫です。

デンプンがそれぞれの素材を一体化させてくれるので、全部が纏まったらお湯でひとつまみ分茹でて食べてみて下さい。

目安は…

・茹でる前の固さは耳たぶ程と言われていますが、あくまで目安です。

・噛みごたえが無いようなら小麦粉を足す。(茹でている時やソースと絡める時にボロボロに崩れるのを防ぐ為)

・少し弾力があり過ぎるなら卵を足す。(粉だけで硬さ調整すると食べた時に粉っぽくなってしまいます。卵も熱が入ると固まるのでこれも利用しましょう。量は溶き卵にすれば調整しやすいです)

・塩気が足りないなら塩、粉チーズを足す。(下味の目安は茹でたニョッキだけを食べても美味しいと思えるかです…塩気とチーズの味はソースと絡めて食べた時の美味しさに直結します)

 

6、美味しい状態が出来たら、練り込んだ生地を取り出して細長く成形します。

イメージは魚肉ソーセージみたいな細長さです。

軽く打ち粉をした方がくっつかないですよ!

そしてお好みの大きさ(特に無いあなたは指の関節位の大きさ)にカットし、バット等に並べましょう。

広い入れ物にして少し余裕がある方が冷凍庫、または冷蔵庫に入れた時にくっついたりしないので、あなたの家の冷蔵庫、冷凍庫と相談してバットを決めましょう!

※ちなみにフォーク等で跡をつけるとソースに絡みやすくなり、よりお店や既製品感が出ますよ!

もちろん無くても大丈夫です!


こんな専門器具もあります!

フォークで付けるよりも驚く程簡単です。

僕はお店でコイツを使っているのですが、仕込みするなら必須な存在です。

大量に作ると大変なのですが、切り出したニョッキをこの板に当てると勝手にフォークの役割を果たすという代物です。

以上!

ニョッキの作り方でした!!

 

ちなみにニョッキは冷凍が効きます!

お店でも大量に作ってジップロックで冷凍焼けしないように保存してます。

パスタボイラーや鍋のお湯に凍ったまま入れ、最初は底に沈んでいるニョッキは浮き上がる頃には食べ頃になっています。

 

ミートソースやチーズソース等に絡めると良いのですが、あなたのお家にいつもあるとは限りません。

そこで少量の茹で汁にバターを溶かしお好みで塩や胡椒で味付けをすれば、

・ちょっと食べ足りない時。

・お酒のおつまみが欲しい時。

・何もかも忘れたい時。

そんな時に非常に便利なんです。

どこの家にもあるローズマリーをバターに入れて香りをつけるだけでよりプロっぽいのでオススメです。

大きさにもよりますが、カップラーメンよりも手早く出来るパスタの出来上がりです!

 

ソースは何でも相性が良く、少量でも作れるという「ぼっち」でも「仲間同士」でも大活躍する型に囚われない「ろっく」な存在なんです。

作る時間や気力が無くて「むむむ無理です絶対!無無無無無…」となっても安心して下さい!


出来たのがあります!(笑)

…それを言っちゃ駄目だと思うのですが、冷凍保存はデフォルトであります。

ネットで既に冷凍の物がありますので時間が無い、パスタを茹でるのすら面倒なあなたにはオススメです。

 

ただ上記の作り方よりは粉っぽく、チーズの塩気や味が無いので、ご自身で作った方が「確実に」美味しいですよ!

 

例えばソースで無くても、中華スープの素から作った野菜スープにそのまま入れるだけでも美味しくなるのは「しっかり下味が付いているおかげ」ですので茹でるお湯に塩を入れる等の工夫は必要になると思います。

 

スープ仕立てのニョッキも美味しいので是非挑戦してみて下さい!

パスタの書〜ソース〜

↑こちらから色々なソースについてのレシピやコツをまとめたページに行けます。

ニョッキはどんなソースとも相性が良いのでヲタ飯あれ!

 

以上!

地球の人気者「ニョッキ」についてお話させて頂きました!

昨今、24時間営業のお店でテイクアウトだったりコンビニやスーパー等でいつでも好きな物が食べられる世の中です。

レンチンで食べられるパスタなんて物も当たり前にある中で、ちょっとだけ変化球的なパスタを食べるのも楽しいし普段と違うご飯は気分転換になります!

忙しい毎日の中でご飯くらいは自由に行こうじゃありませんか!

  

 

Let’s go to ひとり時間!

ご飯後の二次会ではリョウは少なめのニョッキで!ダイエットは明日からだ!

現実逃避キターン!!

 

一人を楽しもう!!

 

ヲタ飯あれ!!

こちらも合わせてご覧下さい!

パスタの書〜ソース〜

料理人として伝えたい事

 とある料理の禁書目録

楽しいお食事を!!

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