いらっしゃいませ!
ヲタ飯屋です!!
今回は毎日食材を納品して下さる業者さんのお話をさせて頂きます!
お寿司屋さんを例にするとわかりやすいです!
皆さん「お寿司屋さん」はどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「お寿司屋さん」と言っても一括りにする事は難しく、「高級店」から「そこまででは無いお店」「安くて美味しいお店」等幅広く存在します。
この差というのも理由は歴史の長い老舗、有名な職人さんのいるお店、会員制の…予約制の…等々が主だと思われます。
ただ、このお店達の間柄は意外に仲良しだったり師匠弟子の関係だったりとライバル意識剥き出しでない潰し合いやお客の取り合いなんてのはごく少数です。
ここで注目したいのはその影に隠れた魚屋さん達の知られざる戦いです。
有名なお店に納品する事はその魚屋さんの「格」であり、その勝者の証を手に入れる為に繰り広げられるギルドバトル。
能力バトルでは無いにしろ、スリリングな駆け引きや情報のやり取り等があり、従業員の僕達からするととても面白い。
「この鮪は~円でどう?あそこよりは…」
「ええっ!?高ぇっ!ボッタクリ価格やん!ウチでは…」
わざわざ言わなくても良い他店の情報やあの店にはこの魚屋さんがいるから大したモン入ってないとかのそれは言っちゃダメでしょ!っていうレベルの話まで色々…
その表舞台には出ない影の戦い。
1度格上のお寿司屋さんに仕入れが入るようになればマーキングと言わんばかりにお店の厨房で店員に話しかけ、徐々に浸透していく。
ここからが本当の始まりだそうです。
お店に納品する時間は営業時間や仕込み時間があるので、ある程度決まっています。
もちろん鉢合わせになる時もあります。
その時に持ってきている品物をお互いチェック、そして後日、
「あれだったらウチの方が…」
「高ぇなぁ…ウチなら…」
と戦いがこっそり行われる。
お店側としたらより良い魚介が届けられる。最高です。
高級店であれば良い品物をお店に納品する為に高級な魚をセリで落とし、市場で最近ノッてきてる魚屋さんだという認識を与えられて「お店としての格」が上がる。
そうやってしのぎを削る魚屋さんを裏で操作している黒幕の板長(笑)
策略と緻密な駆け引きを繰り返し、信頼と実績を積み上げた歴史の賜物。
それが「街のお寿司屋さん」と「街の魚屋さん」です。
今回は知識やスキルではないのですが、これを知っておくと、魚屋さん、お寿司屋さんの見方が変わって面白いと思います。
競りの画像や動画はニュースで観る機会はあると思いますが、そんなドラマがある彼等のストーリーも念頭に置くとお寿司を食べる時もより楽しくなると思います。
ヲタ飯あれ!!
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楽しいお食事を!!
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